ろくろ

 土の塊

 荒練りし、菊練りして土の硬さや具合を均等にし、空気を抜く。心と力を土に練り込んでいく。

 ろくろには、手ろくろ、蹴りろくろ、電動ろくろの三種類がある。一般的にろくろといえば、電動式のもので、手ろくろや蹴りろくろに比べて体力的に楽だ。手ろくろと蹴りろくろは夏場に使うことが多い。

 粘土を天板に置き、手の平で中心に向け土をバンバン叩き山形にし、指や手に水をたっぷりつけ滑らかにする。ろくろを回転させ、遠心力で土を持ち上げ、そして下げる。これを数回くりかえし、土殺しをする。

 生きもののように姿を変えていく土。 

 徐々に形を整え、木ベラやコテを使い形をきめていく。竹製の弓で高さを切りそろえたり、木のコテを使って内面をなめらかにし、縁はなめし皮をよくぬらしてつまむようにして仕上げ、糸切りをして木の板に移す。

 私のろくろのひき方は、堤焼で修行した通りなので乾馬流ということか。

 

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